宇佐美圭司

溶解・身体No.1

1964
1
作家名

宇佐美圭司

制作年

1964

素材・技法

油彩/カンヴァス

サイズ

185.0×260.5cm

収蔵番号

UK-011

© Yaya Ikegami

宇佐美圭司の作品に繰り返し登場する人型は、1964年頃から現れ始めます。その原型は、《溶解・身体 No.1》(1964)に見られるような、自身の身体の輪郭をなぞった顔のない人体でした。
宇佐美は、人型を切り抜いた紙を画面に貼り付けては描き、描いては剥がすという行為を繰り返しながら、人間の身体を作品へ投影していきます。その輪郭はやがて、路上を行き交う人々やベトナム戦争の兵士、さらには広島の壁に焼き付いた身体の痕跡へと広がっていきました。そこでは個人の肖像ではなく、社会のなかで生きる身体そのものが主題となるため、顔は必然的に欠落しています。
1992年、セゾン現代美術館で開催された初の回顧展<宇佐美圭司回顧展―世界の構成を語り直そう>に際し、宇佐美は、1964年以前の作品の多くが微細な白色の絵画であったことを振り返りながら、同年の暮れ頃から均質化しつつあった画面のなかに自身の肉体を意識し始めたと語っています。そして、腕や腰といった身体の部分が次第に全身の形となって画面へ投影されるようになり、人型のモティーフが生まれました。それは顔ではなく肉体であり、宇佐美にとって「人間」を表象するための重要な主題となっていったのです。

宇佐美圭司

作家名

宇佐美圭司

制作年

1964

素材・技法

油彩/カンヴァス

サイズ

185.0×260.5cm

収蔵番号

UK-011

© Yaya Ikegami

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