岡﨑乾二郎

左:平面ばかりつづいて家のひとつもない真一文字の道を猛スピードで走っていれば、なおさら気分も座ってくる。この道や行く人なしに秋の暮。日除けの陰で顔は緑に蔽われ、そのくせ眼の輝きはまっすぐ向こうを見つめている。野菜が少なかろうと海で魚がなかろうと恐れるにたりない。米を一粒播くとかならず三百粒の実をつける。                                         右:それを辿れば間違いなく家に戻れる一つしかない煉瓦敷きの道をゆっくり歩いていればどっと笑いがとまらない。やがて死ぬ景色は見えず蝉の声。陽の光をさんさん受けた気楽な世界のただ中で影に包まれ、爪先だって歩いている。自分が茄子であるのか南瓜であるのか分からなくてもよい。一生のうちに一回きっと蝶は飛んでくる。

2001
1
作家名

岡﨑乾二郎

制作年

2001

素材・技法

アクリル/カンヴァス

サイズ

180.0×130.0×5.0cm(2枚組)

収蔵番号

OkK-001

岡﨑乾二郎

作家名

岡﨑乾二郎

制作年

2001

素材・技法

アクリル/カンヴァス

サイズ

180.0×130.0×5.0cm(2枚組)

収蔵番号

OkK-001