セゾン現代美術館 Sezon Museum of Modern Art

EXHIBITION

鴻池朋子展「皮と針と糸と」

2016.12.17(土)ー2017.2.12(日) 新潟県立万代島美術館

終了しました

人間の思惑のみに閉じるアートに強い意識改革を求め、芸術の始まりに立ち戻って人間がものをつくることへの問い直しを試みてきた鴻池朋子の個展「根源的暴力。今回はそのVol.3として「皮と針と糸と」を開催いたします。

本展では反響を呼んでいる24メートルに及ぶ《皮緞帳》を始め、鴻池作品に多く見られる”縫う”という行為に焦点を当てます。ホモ・サピエンスが5万年前に針という道具を発明し、防寒服をつくり世界中へ旅立ってから今日まで続く裁縫は私たちの中に手芸として息づき、一方、美術からは劣るものとして周縁に押しやられてきた日常の手仕事です。しかしそこには、私たちの体内に封印されてきた痛みや喜びが豊かに縫い繕われ、新たな声となり外界へと解き放たれる力が潜んでます。

「人間がものをつくり生きていくということは、自然に背く行為であり根源的な暴力です」と鴻池は再帰的な矛盾を投げかけ私たちを挑発します。ここ新潟の土地の手触りとともに、その芸術の問いを観客とともに考え、紡いでいきます。

<関連企画>

鴻池朋子 アーティスト・トーク
日時:12月17日(土)14:00− 展示室にて 申込不要•要観覧券

アートコンプレックス&トーク「冬の遠吠え」
山川冬樹を迎えて、私たちの内奥に眠る動物の声を覚醒させ、美術館全体に新たな身体感覚の通路を出現させるひとときです。

出演:山川冬樹(ホーメイ歌手・アーティスト)、鴻池朋子
日時:12月23日(金・祝)14:00-16:00 展示室にて 要観覧券
着席希望の方は要申込(12/1〜受付、先着50名 Tel: 025-290-6655)

トーク「針と糸は物語る〜現代のおとぎ話を縫う」
村井まや子(神奈川大学外国語学部教授 比較文学・おとぎ話)と鴻池朋子による裁縫と物語と現実の不思議を巡るトーク。
日時:1月21日(土)14:00- 展示室にて 要観覧券
着席希望の方は要申込(12/1〜受付、先着50名 Tel: 025-290-6655)

ワークショップ「アートの初めてのおつかい」
参加者が作家となって、ナビゲーター(学芸員)から頼まれた”おつかい”を作品から持ち帰り、語り合うワークショップです。
日時:1月8日(日)14:00-16:00 展示室にて 申込不要・要観覧券

学芸員によるギャラリー•トーク
ゲスト:坂本里英子(本展企画者、セゾン現代美術館学芸員)
日時:1月29日(日)14:00- 展示室にて 申込不要・要観覧券

EXHIBITION DATA

会場
新潟県立万代島美術館
会期
2016年12月17日(土)ー2017年2月12日(日)
休館日
12月19日(月)・12月28日(水)ー1月3日(火)・1月16日(月)・1月30日(月)
観覧料
一般1000(800)円 大高生800(600)円 中学生以下 無料 *()内は20名様以上の団体料金
主催
新潟県立万代島美術館 新潟日報社 N S T
企画協力
一般財団法人セゾン現代美術館
協力
VOLCANOISE 新潟県立美術館友の会
お問い合わせ
新潟県立万代島美術館 〒950-0078 新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内万代島ビル5F TEL:025-290-6655(代)http://banbi.pref.niigata.lg.jp