2014
7.5 — 9.28
堤清二・辻井喬オマージュ展
堤清二はペンネームに辻井喬を使い始めた頃からこう記している。「二つの行為(経営と詩を作ること)は 本来矛盾するすべきものではなく、それが矛盾して感じられるところに、時代の様相がある」と。固定観念を嫌い「実業家と芸術家との和解」を提言したように、「二つの行為」は自然な行いだった。それにしても堤清二 /辻井喬がそれぞれの名前で成し遂げたものは、あま りにも輝かしく鮮やかである。経営者堤清二として、 西武百貨店、西友ストアー(現・西友)、パルコ、ファ ミリーマート、西武クレジット(現・クレディセゾン)、 無印良品、吉野家等を育て、同時に他方では詩人・小説家辻井喬として、詩集『異邦人』で室生犀星詩人賞、 『群青、わが黙示』で高見順賞、長編詩『わたつみ 三部作』で藤村記念歴程賞を受賞し、小説において も『いつもと同じ春』で平林たい子文学賞、『虹の岬』 で谷崎潤一郎賞、『沈める城』で親鸞賞、『父の肖像』 で野間文芸賞他多くの賞を受けている。さらに経営者と詩人・小説家という領域を超えて、1981年に軽井沢に開館したセゾン現代美術館は、まさに堤清二と辻井喬 の合作というべきものである。「時代精神の根據地」という開館宣言は、堤清二+辻井喬の思想と感性として 広く知られるところである。本展は、昨年11月25日に亡 くなった堤清二/辻井喬が愛した収蔵作品、身近に置 いていた親密な作品、数多くの著書、自筆原稿、言葉等によって氏の創造した世界を展望するものである。
展覧会情報
- 会場
-
セゾン現代美術館
- 会期
-
2014年7月5日-9月28日
- 主催
-
財団法人セゾン現代美術館