ピエール・スーラージュ

絵画, 1983年1月7日

1974
1
作家名

ピエール・スーラージュ

制作年

1974

素材・技法

油彩/カンヴァス

サイズ

202.0×501.0cm(4枚パネル)

収蔵番号

SP-001

© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2026 E6362

スーラージュは1940年代後半からウォルナット・ステイン(クルミ染料)による明暗のコントラストを探求し、1970年代には本作のような複数のパネルを組み合わせる形式へと発展しました。そして1979年頃から、黒を主題とする「アウトルノワール(Outrenoir/黒の向こう側)」の作品に到達します。
スーラージュにとって黒は光の不在ではなく、光を反射し生み出す存在でした。彼はその現象を「アウトルノワール」と呼び、作品は形、色、絵肌、透明性、不透明性が相互に作用するものであり、それらを切り離して考えることはできないと語っています。そのため、道具や素材、支持体、絵具の状態、画面の大きさに至るまでが重要な要素となり、ときには自ら制作した道具を用いることもありました。ナイフで広げた滑らかな黒と、筆による細かな縞模様の黒では光の反射が異なり、多様な黒の表情が生まれます。また、その見え方は鑑賞者の立ち位置や時間帯によっても変化します。
《絵画 1983年1月7日》という制作日のみからなるタイトルも特徴的です。通常、絵画はタイトルによって意味づけられますが、スーラージュは言葉による解釈を避け、作品をひとつの「もの」として提示するために日付のみを与えました。そこには絵画の物質性を強調する意図があります。
さらにスーラージュは、絵画を単なる平面ではなく厚みを持つ物体として捉えていました。1984年に西武美術館で開催された「スーラージュ展」では、一部の作品を壁に掛けず、床と天井の間にケーブルで固定して展示しています。絵画は表裏と厚みを持つ三次元の存在であり、空間を分割し、新たな空間を生み出す建築的な要素として扱われました。
スーラージュにとって重要だったのは、光と物質が生み出す現象そのものです。そして、その現象を前にした鑑賞者が何かを感じ取り、意味を見出すことで、作品は初めて存在するものとなるのです。

ピエール・スーラージュ

作家名

ピエール・スーラージュ

制作年

1974

素材・技法

油彩/カンヴァス

サイズ

202.0×501.0cm(4枚パネル)

収蔵番号

SP-001

© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2026 E6362

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