磯辺行久
作品'63–81 東京オリンピック讃歌
- 作家名
-
磯辺行久
- 制作年
-
1963
- 素材・技法
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ミクストメディア
- サイズ
-
242.5×242.5cm
- 収蔵番号
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IY-001
-
©︎Yukihisa Isobe
1960年初頭から磯辺行久が制作を始めたワッペン・シリーズは、ワッペン型に切り抜いたダンボールを板に固定し、その上に着色した大理石粉を塗布し、半乾燥の状態で油彩を施すという複合的な技法によって制作されました。レリーフ状の立体感と、ワッペン型が反復しながら連なる構造が、視覚的・触覚的な奥行きを生み出しています。ワッペン型は、《作品’60-18》(1960)のような大画面では長方形と半円を組み合わせた抽象的な造形として見えますが、本作のようにコンパクトなサイズで反復されると、軍服やユニフォームに付けられる盾型のエンブレムのように、何かを象徴する記号として認識されます。しかし、そこに描かれた図像は特定の意味を持つものではなく、記号ともデザインともつかない曖昧な形態にとどまっています。意味がありそうで意味を持たないそれらの形を前にして、私たちは自ら意味づけを行い、何かを読み取ろうとします。本作が制作された1960年代は、世界的にポップアートが台頭し、人物や商品など実在するイメージが記号化されていった時代でした。一方、本作に並ぶワッペン型は一見すると同じように見えながらも、形や彩色は一つひとつ異なり、その配置も均一ではありません。何かを明確に象徴することを拒むような曖昧さの中で、本作は私たち自身が物事を意味づけ、記号として認識する視線を浮かび上がらせています。
磯辺はこのシリーズをさまざまな技法と構成で展開しました。ワッペン型を板上に並べた作品のほか、規則的な枡目の小部屋に一つずつ収めた作品や、その小部屋に扉を付けて開閉可能にした作品なども制作しています。ワッペン型の配置や見せ方の違いは、鑑賞者の記憶や想像力を刺激し、それらの記号を読み解こうとする行為そのものを意識させます。なお、本作は対となる作品として制作されており、もう一点《WORK ’63-80(東京オリンピック賛歌)》(1963–64)は東京都現代美術館に収蔵されています。
磯辺行久
- 作家名
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磯辺行久
- 制作年
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1963
- 素材・技法
-
ミクストメディア
- サイズ
-
242.5×242.5cm
- 収蔵番号
-
IY-001
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©︎Yukihisa Isobe