沿革
当館の前身は、1962年に東京の高輪に開館した高輪美術館であり、故堤康二郎の日本伝統美術の保存、公開をしておりました。1981年に故堤清二(元当財団理事長)の意向により「現代美術」に対象を定め、伝統的な価値の承認者=保護者としての美術館から脱皮した、同時代の様々な実験的創造の場となる「時代精神の根據地」として軽井沢の地に設立され、開館記念展「マルセル・デュシャン」展と共に開館いたしました。1990年に大規模なマン・レイの個展を開催、その翌年の1991年に開館十周年を迎えて、美術館の設立目的や活動方針の根拠となる「現代美術」を館名に表示し、「セゾン現代美術館」と改称して再出発いたしました。
美術館建築は、建築家の菊竹清訓氏による設計であり、美術館の前に広がる庭園は、美術作家の若林奮氏によって基本プランがつくられ、当館コレクションの彫刻作品が常設されています。