鴻池朋子展「根源的暴力Vol.2 あたらしいほね」
終了しました
鴻池朋子《皮緞帳》(部分)2015年 撮影:中道淳(ナカサ&パートナーズ)
©Tomoko Konoike
昨年の秋、神奈川県民ホールギャラリーにて、鴻池朋子の6年ぶりの個展となる「根源的暴力」が開催されました。2011年3月11日の震災以降、制作を一旦停止し、自然の驚異にさらされた人間の在り方を見つめ続けてきた鴻池は、さまざまな土地を訪れ、人に会い、その風土や人間のエネルギーに触れた「手が見た」ことを形にするかのように、牛革や粘土、裁縫など新たな素材と手法をとりいれた作品の数々を発表しました。人間の思索や現象のみに閉じてしまっているアートに強い意識改革を求め、芸術の始まりに立ち戻って人間がものをつくることを問い直した試みは多くの反響を呼び、特に皮を縫い合わせた支持体に天変地異、臓器、動植物を描いた24メートルに及ぶ《皮緞帳》は、観客の心身を奮わせ強く記憶に残るものとなりました。
本展では、さらに加筆され生々しく変容を続ける《皮緞帳》を始め、新作を交えて、全く新たなるインスタレーションに挑む姿をご覧いただきます。地球の振動を感じた鴻池が「もはや おなじものではいられない」と語るように、展覧会はその地の感触をとりこみながら変身し、成長して観客の前に現れます。
関連イベント
アートコンプレックス&トーク「あたらしいこえ」
山川冬樹を迎え、身体からうみだされる音により拡張される新たな鑑賞空間を体感していただきます。
出演:山川冬樹(ホーメイ歌手・アーティスト)、鴻池朋子
日時:8月6日(土)14:00-16:00
会場:展示室内 席数:50席(先着順)
*要当日観覧券/要予約
申込方法:電話、Email、FAXのいずれかで1.お名前、2.人数、3.ご連絡(電話番号/Emailアドレス/FAX番号)をお知らせください。
関連イベント
学芸員による作品解説会
日時:7月20日(水)、8月13日(土)両日共 14:00-15:00
ゲスト:坂本里英子(本展企画者、セゾン現代美術館学芸員)
※要当日観覧券/申込不要
申込み・お問い合わせ
群馬県立近代美術館
TEL:027-346-5560 FAX:027-346-4064
Email: event@mmag.pref.gunma.jp
EXHIBITION DATA
- 会場
- 群馬県立近代美術館
- 会期
- 2016年7月9日(土)ー 8月28日(日)
- ※8月6日(土)は14:00より展示室内でイベントを開催いたしますことをご了承ください。
- 開館時間
- 9:30-17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜(7月18日、8月15日は開館)、7月19日(火)
- 観覧料
- 一般610円(480円)大高生300円(240円)
- ( )は団体割引料金/中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名無料
- 主催
- 群馬県立近代美術館
- 企画協力
- 一般財団法人セゾン現代美術館
- 協力
- VOLCANOISE